上海で飲食浪費の通報運動 市民は「馬鹿げている」

習近平総書記が最近、飲食物の浪費行為を阻止するよう指示したことを受け、各地の政府もこれに積極的に応じています。上海では通報システムまで導入し、市民から批判を浴びています。

8月16日、上海市精神文明建設委員会は、地元のレストラン事業者に料理を「半人前」や量を少なめにして提供するよう促す知らせを出しました。さらには、通報システムを導入し、接待や冠婚葬祭の行事における飲食物の浪費について重点的に監視監督し、「舌の上の浪費」現象を精力的に撃退するよう求め、検挙された人がその行為を改めなければ、「批判されて晒される」ことになるとしています。

上海市のこの措置の発表は議論を巻き起こしています。上海市民の馬さんは、飲食物の浪費に対する当局の規制は、まず一般市民に食糧危機と物価の急上昇を連想させるが、そもそも一般市民は食べ物を浪費するだけの資本がないと指摘します。

上海市民 馬さん
「真っ先に思ったのは、食糧危機が来るのでは?物が不足し、物価が大幅に上がるのではないかだ。上海では多くの人はこう思うだろう。節約と浪費について言えば、我々庶民とはあまり関係のないことだ。庶民の生活は元々苦しいのだから、浪費する資本すらない」

上海市民 張さん
「庶民で浪費する人はいない。庶民は食事も安いところを探して行く。外食はあまりしない。特に上海人は外食の習慣がない。節約のために家で食べる。公金を使う人だけが浪費する。自分のお金を使う人は、誰一人浪費しない。庶民に見せるためのショーにすぎない。誰も信じていない。庶民は浪費なんてできない」

馬さんは、飲食物の浪費について通報システムを設けることは、さらに馬鹿げていると述べました。

上海市民 馬さん
「この通報はさらに馬鹿げている。権力者階級は贅沢な飲み食いをし、彼らの行く場所に、庶民は入ることもできないし、見ることもできない。どうやって通報するのか?庶民が使うお金は自分が稼いだカネだ。法を犯しているわけでもないのに、どうやって追及するのか?これは形式ばかりのスローガンにすぎない」

上海市民 常さん
「官僚の浪費を通報すれば、報復されるのは目に見えている。このキャンペーンも台風のようなもので、すぐ終わるだろう。終わるまで他所に行ってしばらく隠れるだろう」

独立学者の呉祚来(ご・さくらい)氏はラジオ・フリー・アジアに、食べ物の浪費をなくすことは良いことのはずだが、中共政権は非常に低俗で粗雑かつ政治的な方法をとっており、多くの地域が互いに競争し、まるで1957年と58年の大躍進政策を彷彿とさせていると語りました。