上流の放水が原因?広西省の少数民族自治県で再度大洪水

7月10日の朝、広西チワン族自治区河池市環江マオナン族自治県が豪雨に見舞われ、多くの町や村で洪水が発生しました。中でも龍岩郷は、多くの家屋や農地が浸水し、店舗の商品が流され、大きな損失を被っています。上流の貯水池の放水による洪水を疑問視する声も上がっています。

広西新聞網の10日の報道によると、9日夜、環江マオナン族自治県で豪雨が発生しました。豪雨の影響を受け、10日朝、自治県の中洲河上流にある複数の村(龍岩郷黄種村、広栄村)と下流にある東興鎮で水位が急上昇し、洪水が発生しました。

映像には、町全体が浸水し、「新世紀」という名のスーパーが完全に水没しているのが映し出され、撮影者は「人民はもう何も持っていない」と嘆いています。多くの住宅が浸水し、多くのものが流されました。

広西チワン族自治区東興鎮の店主 覃さん
「隣の龍岩郷は深刻な状況だ。住宅の1階が水没し、多くの家屋が倒壊し、橋も流された。街の中の電気屋やバイク屋、日用品店などの商品も全部流された」

10日午前、龍岩郷の居住区が冠水し、道路も一部水没し、避難が間に合わなかった多くの人々が洪水に巻き込まれました。

11日午前、記者が現地に電話をかけたものの繋がりませんでした。

広西チワン族自治区東興鎮 店主 陸さん
「洪水は大きかった。雨が降り、浸水した」

報道によると、最大降水量は馴楽郷で110mm、龍岩郷で83.5mmでした。龍岩郷では中洲河の急速な増水により、様々な被害が出ています。地元住民は上流の貯水池の放水が洪水を引き起こしたのではないかと疑問視しています。

広西チワン族自治区東興鎮 店主 覃さん
「これは上流の貴州省から来ている。貴州辺りで大雨が降った。貯水池がなかったら河川の増水もそんなには速くないはずだ。河川の水が一気に増え、洪水となった。両岸の被害が最も深刻だ」

龍岩郷の洪水被害は今年2回目です。前回は4月18日午後10時に発生した暴風雨で、道路が陥没し、作物や樹木が倒れ、20棟以上の家屋が損壊し、経済的に大きな損失を被りました。

 
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