中国南部の洪水は人災か 三峡ダムが秘密裏に放水

中国24の省と地域が連日のように洪水に見舞われています。6月22日、三峡ダム上流の重慶市綦江(きこう)流域で1940年以来最大の洪水が発生し、最高水位が10~20メートルに達しました。貴州省では洪水により少なくとも6つの県が冠水しました。あるネットユーザーが、三峡ダムで密かに放水が行われている様子を撮影しています。

22日にツイッターに、三峡ダムで密かに放水が行われている様子を撮影した動画が公開されました。21日に中央電視台は三峡ダムの水位が継続的に上昇し、洪水防止水位を2メートル近く上回ってもまだ上昇を続けており、下流の十数もの省で洪水被害が発生したと報じました。この時に内密に行われた放水が、下流の都市の災害被害を深刻化させる結果となっています。

これについてあるネットユーザーは、「三峡ダムで平時に行われている高水位の貯水は、発電所の下流地域の干ばつ被害だけを想定したものだ。だが貯水力はないし決壊の恐れもあるため、豪雨になれば放水しかない。その結果下流で洪水が起こる」と指摘しています。

別のネットユーザーは、「放水は決壊を食い止めるためのものだ。決壊したら下流の都市は大変なことになる。放水はもはや秘密とは言えなくなった」と投稿しています。

「楽水行」(らくすいこう)発起人の張峻峰(ちょう ・しゅんほう)さんは、水利部門はかなり前から非公開で放水を行っており、事前通告はほとんどないと述べています。

「楽水行」発起人 張峻峰さん
「水利部門は長い間、この種の社会機能を無視しているようだ。彼らは自分たちをビジネス部門としか思っていないため、彼らのやることは受け入れがたいものばかりだ。今回、三峡ダムの放水時期は少なくとも1か月以上遅かった。増水に備えて1か月以上前からダムの貯水量に余裕を持たせておくべきだった」

張峻峰さんは、当局は降雨量の予測を誤ったうえ管理のずさんさも加わって、南部で洪水が起きてしまったと分析しています。

湖南省在住の王さんは「地元で密かに放水が行われたことがあり、早朝6時でまだ眠っている人が多い中、都市一つが浸水した。大型バスに乗っていた大勢の乗客が車と一緒に流された」と明かしています。

湖南省在住 王さん
「それから水が引いた。道路と両脇の店舗は泥にまみれ、住民が泥をどかしたら、中から遺体が出てきた。あの時の大洪水は上流のダムが放水したから起こったのだと後から聞いた。早朝でまだ寝ていた人が大勢いたのに水に呑み込まれ、たくさんの人が死んだ。だが報じられない。こんなにたくさんの死者が出たのに」

湖北日報は22日、省全域の479のダムで放水が行われたことは報じましたが、三峡ダムの放水については触れませんでした。

海外からは、重慶と貴州省で発生した激しい洪水は湖北省のダムの放水に関係しているはずだとの声も上がっています。

6月22日、重慶市は綦江流域の重慶地区で1940年以来の大洪水が発生する恐れがあるとして、綦江洪水赤色警報を発しました。その後綦江沿いの道路は冠水し、鉄道は寸断され、一部家屋は2階まで浸水しました。貴州では少なくとも6つの県が水没し、現地での死傷者数はまだ明らかになっていません。

 
 
 
 

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