ウイルスの蔓延が続く東北部の牡丹江市 政府は相変わらず隠蔽

中国東北部では中共ウイルスの蔓延が続いています。黒竜江省牡丹江市では、複数の居住区が封鎖され、5月27日早朝からは、バスターミナルや鉄道も運行を停止し、再開したばかりの高校3年生の授業は再び休校になりました。市民によると、全人代の開幕前から感染者が出ているものの、地元当局は上に報告していないといいます。

牡丹江市林口県(りんこうけん)の任(にん)さんによると、地元では全人代の開幕前から感染者が出ているが、県政府は上に報告していないといいます。すでに閉鎖されている中医医院では、高リスク地域として指定されている吉林省舒蘭市から来た感染者一人と舒蘭市を訪れたことのある市民一人を隔離していました。27日、多くの市民のQRコードが「市内コード」に変わり、現地に足止めされています。しかし、県政府による発表では、現時点で二人の感染しか報告されておらず、隠蔽が疑われています。

牡丹江市林口県の任さん
「二人だけのはずがない。政府の発表はどれも正しくない。我々庶民は、すでに感染が爆発していると推測している。両会があるから、彼らは上に報告していない。インターネットは彼らによって非常に厳しく管理されており、一部の情報は見る間も無く削除される。アカウントやチャットグループも多く凍結されている」

最近、当局は牡丹江市で複数の無症状感染者が新たに発見されたと発表し、5月27日早朝からは、バスターミナル、鉄道の駅が運行をストップしました。25日には、午前中に再開したばかりの高校3年生の授業が、午後に再びストップしました。また、ネット上には、ある居住区内の集合住宅の入り口が鉄の柵で封鎖されている動画が投稿され、撮影者は「恐ろしい」とコメントしています。

牡丹江市民の余(よ)さんは、感染者の出た居住区の住民や病院に行く人は全員核酸検査を強いられているといいます。

牡丹江市民の余さん
「汽車もバスも全部止まっている。入ってくることも出ることもできない。多くの居住区が封鎖され、学校も閉まっている。飲食店などのサービス業は営業していないが、他の業種は止まっていない。生活への影響は当然ある。買い物が不便だ」

牡丹江市は黒竜江省で人口が3番目に多い都市で、ロシアと国境を接しているため、4月には多くの海外からの輸入型感染例が発生し、市内の康安(こうあん)医院では院内クラスターが発生しました。当時、林口県の住民がこの病院で感染し、帰宅後複数の親友にウイルスをうつしてしまいました。

28日、Twitterには、牡丹江市財政局の裏にある建物から一家三人が飛び降りた動画が投稿されました。旧正月のあと、政府のロックダウン措置により、多くの人が収入が途絶え、生きる希望を失いました。

林口県の任さんは、地元では旧正月のあとに流行が始まってから物価が上昇を続け、例年の数倍になっていると述べます。

牡丹江市林口県の任さん
「この流行によって物価が高騰している。ホテルは封鎖が解除されて3日後の昨日、再度封鎖された。多くの店がつぶれて譲渡しようとしている。皆失業し、仕事がない。借金で食いつなぐしかなく、すでに数千元も借りた。救済は何もない」

牡丹江市の余さんは、メディアに地元政府の汚職腐敗問題に注目してほしいと呼びかけています。地元当局は、強制的に土地を収用し、強制立ち退きを行っているが、補償金を支払っていないといいます。また、司法の腐敗により、多くの人が冤罪を着せられ、陳情しても返って拘束されたり暴力を振るわれたりするだけでなく、なかには北京に陳情に行って死亡した人もいるといいます。

 
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