米国務長官が初めて台湾総統の就任に祝意

5月20日は、中華民国総統就任の日です。 ポンペオ国務長官は19日、蔡英文総統の2期目の就任を祝う声明を発表しました。 米国の国務長官が台湾の総統就任を公に祝うのはこれが初めてです。

ポンペオ国務長官は米東部時間19日午前、蔡英文総統の2期目のスタートを祝う声明を発表しました。声明の中で 国務長官は、台湾の活気あふれる民主政治をリードする蔡総統の勇気とビジョンは、地域と世界にとって人々を鼓舞するものとなり、米国と台湾のパートナーシップは今後も繁栄し続けると確信していると述べています。

20日午前9時に蔡英文氏が総統府で宣誓演説を行いました。

蔡英文総統
「我々は北京当局が一国二制度をもって台湾を矮小化し、台湾海峡の現状を破壊することは全体に受け入れられない。これは我々の不動の原則である」

専門家は、ポンペオ国務長官が就任に先立って祝意を表明し、蔡英文氏を「総統」と呼んだことで、米台関係がかつてないほど緊密になったことを示していると考えています。

米国防総省元官僚 ジョセフ・ボスコ氏
「米台関係は絶好調だ。両国政府は断交以来の最高レベルの協力関係にある」

ポンペオ国務長官は声明の中で、米国は長い間、台湾を善のための力であり、信頼できるパートナーであると考えてきたと強調しました。 最近のコロナウイルスによるパンデミックをきっかけに、国際社会は台湾の対応を見習うべきだとわかったと述べ、台湾の感染対策を改めて賞賛しました。

米国防総省元官僚 ジョセフ・ボスコ氏
「世界のほとんどの国が、パンデミックに対する台湾のオープンで透明性があり、責任感があり、自信に満ちた対応に、深い感銘を受けている。中国(共)とは違い、全てが真逆である」

ここ数か月、中共当局は軍事的嫌がらせなどで台湾に圧力をかけてきました。 専門家は、台湾海峡で現状維持に挑戦し続けているのは台湾ではなく、北京だと考えています。

米国防総省元官僚 ジョセフ・ボスコ氏
「トランプ政権が続く限り、米国政府は脅迫と恐喝を許さないことに、中共は気づくだろう。台湾を攻撃したければ、米国と衝突することになり、大戦になりかねない。ゆえに、そのような考えはやめたほうがいい」

 
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