米大学への中共の浸透を懸念 米議員らが調査を要求

米上院議員7人は5月4日、ベッツィ・デボス教育長官に書簡を送り、中共が孔子学院などを利用して米国の教育機関に浸透して展開しているスパイ活動や、今回の疫病の隠蔽とプロパガンダについて調査を要求しました。

米下院教育労働委員会のバージニア・フォックス議員、政府改革委員会のジム・ジョーダン議員、外務委員会のマイケル・マッコール議員ら7人は、デボス教育長官への書簡で、中共は米国の教育界に戦略的投資を行い、米国企業や政府の機密情報や技術を盗み、中共のプロパガンダと対立する言論はすべて制限していると述べています。

書簡では、「中共政府が戦略的投資を利用して、米国の大学を米国の学生に思想を植え付けるためのプラットフォームに変えようとしていることを、私たちは長い間懸念してきた」と述べています。

また、同書簡はフーバー研究所の2018年の報告書を引用し、米国の大学や高校には110の「孔子学院」と500以上の「孔子教室」があり、米国の学問の自由を利用して中共のプロパガンダを推進している危険性があると指摘しています。

議員らは、連邦政府の資金援助を受けている米国の高等教育機関が、中国や中共、またはその関連組織から資金を受け取ることが許されていいかどうかを疑問視しています。

ジム・ジョーダン議員は、「我々は危険な共産主義が私たちの高等教育に侵入することを許すことはできない」と述べています。

教育省の報道官は声明の中で、議員の支持に感謝するとともに、議会や連邦政府機関と協力し、大学が外国からの資金提供を受ける際に関連法令を遵守するよう確保したいと述べました。

デボス教育長官は昨年、外国からの資金提供を受けている大学をめぐって国家安全保障上の懸念を提起し、複数の大学への調査を開始しました。

教育省はこのほど、テキサス州の15の大学を代表する「テキサス大学システム」について調査を開始し、同システムが武漢ウイルス研究所と実質的な契約を結んでいたことが判明しました。 米国の公式分析によると、「武漢ウイルス研究所」は中共ウイルスの感染源になっている可能性があります。

 
関連記事