ハルビンで2度目の感染拡大 倒れる人や自殺者も

中国東北部のハルビン市で中共ウイルスの流行が深刻化しています。4月15日から各居住区が再び封鎖され、厳格な閉鎖式管理が始まりました。16日、市内のある居住区で男性が倒れているのが発見され、当日より感染者の出た複数の居住区がフェンスで取り囲まれました。また、感染が確認された女性が建物から飛び降りました。

4月16日、ハルビンのある居住区で男性が倒れ、防護服姿の人が様子を確認している動画がネット上に投稿されました。周りには多くのマスクをした市民がこの様子を見守っています。当日、ハルビンの複数の居住区が封鎖され、再度厳格な閉鎖式管理が始まりました。

ハルビン市民
「今日は4月16日。ハルビンは封鎖された」

「ハルビンでは、感染が確認された居住区が封鎖された。いまはまたフェンスが設置されている。宏図街から大有房まで、金木居住区が完全に封鎖されそうだ。向かいは感染者が訪れた考斯特飯店。全部休業になっている。こちらの商店も閉まっている。いずれも感染者が訪れた場所だ。ハルビンの流行は深刻な状態だ」

ハルビン市民 王さん
「無症状の人が突然倒れた。多くの人は検査が必要だ。管理体制が厳重化され、感染者の出た居住区は部外者の立ち入りが禁止されている。一部の居住区では、出入りするには証明書が必要で、健康コードをスキャンし、体温を計らなければならない」

14日に投稿された動画では、ハルビン医科大学第一病院で5~6千人が長蛇の列を作っています。翌日の 15日からは防疫体制がさらに強化され、各居住区に出入りするには外出許可証が必要になりました。

16日には、外出許可証を取得するために、多くの人が列に並んでいる居住区も現れました。ネット上では、こんなに人が密集していて、感染症がさらに広まるのではないかと疑問視する声があがっています。

ハルビン市民 遅さん
「数日前にハルビン医科大学第4病院に行ったが、受付はネットで行っている。現場には人が多く、警備員は白い防護服を着ている。病院の入り口でもコードをスキャンし、体温を測る。居住区では一昨日から管理が厳格化している」

また16日、ハルビン自動車工場の社宅ビルで、数日前に感染が確認され、貯金が底をついた女性が、絶望して建物から飛び降りるという事件もありました。

ハルビン市民によると、ハルビンでは市場が閉鎖され、大手スーパーだけが営業しているため、食料価格が値上がりを続けています。現在、サービス業のみが仕事を再開しており、多くの人は仕事ができず、生活に困窮しています。しかし、政府による救済措置は何もありません。

ハルビン市民 王さん
「自殺したのは生きていけなくなったからだろう。流行がこれほど長く続くと、多くの人は仕事ができず、お金もない。仕事は見つからないし、求人市場にいくと求職者が多いが、みな追い返されている。不景気なので、多くの店舗は譲渡している。政府の救済は望まない方がいい」

ハルビンで最初に感染拡大が起きたのは2か月以上前で、市内の4つの主要出入り口が封鎖されました。最近、再度感染が拡大しているため、地元当局は4月11日に急遽感染症防止策の新規定を発表しました。新規定によると、海外からの入国者や国内の感染が深刻な地域から来た人は全員14日間の隔離観察に加え、さらに14日間の自宅待機と2回の核酸検査、1回の血液抗体検査が必要になりました。

 
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