30歳以下の「極上の臓器」がオーダーできる 迫害生存者が臓器狩りの証拠を提示

米国の国会で開かれた政策フォーラムで、中国から逃れた法輪功学習者の于溟さんが、中国から逃れる前に集めた証拠を公開しました。

3月10日、米国のNPO団体「共産主義受難者基金会」はキャピタル・ヒルで政策フォーラムを開催し、中共の臓器狩りの罪状を発表し、国際社会の対応について討論しました。英国、米国、豪州などからの専門家や学者が発言したほか、昨年1月に米国に渡った法輪功学習者の于溟さんも中国から逃れる前に集めた証拠を公開しました。

中国の東北部、瀋陽市出身の于溟さんは、法輪功の修煉を放棄しなかったため、あわせて12年間を刑務所の中で過ごしました。期間中何度も血液や骨髄を採取されたといいます。于溟さんは中国を脱出するまでの数年間、隠しカメラで法輪功迫害の多くの証拠を集めました。2018年の年末には中国の複数の病院を訪ね歩き、臓器狩りの証拠を集めました。

李朝陽医師は解放軍火箭軍総医院肝胆道外科の副主任で、500例以上の肝臓移植に参加、または執刀しています。患者の質問に答える際、気功修煉者の肝臓の質は極上であると示し、武警医院の肝臓は品質が保障されると述べています。

肝臓移植を相談する患者
「李朝陽医師ですか?」

李朝陽医師
「ええ」
肝臓移植を相談する患者
「李先生なら気功を練る人を見つけることができると聞きました。気功修煉者のが良いと聞きました」

李朝陽医師
「ええ。病状を見て、待つことができれば、いいのを選んで、あなたに状況を知らせてあげます。それからもし(ドナーの)年齢がもっと若いのがいいのであれば、次を待ってください。一番いいのを待ちましょう。今、武警医院でできる。北京の軍医院のうち、武警医院ならできる。北京大学国際肝臓移植は私が担当している。武警医院のドナーの品質は保障されている。今日一つある。あなたは記者ではないよね?」

動画の中で李医師は、肝臓は豊富にあると漏らしています。

李朝陽医師
「禁忌症さえなければ、普通の肝臓癌なら2週間以内に手術できます」

米国には優れた臓器移植システムがあり、およそ1億2千万人がドナー登録しています。それでも肝臓移植には平均2年の待機時間が必要です。一方、中国ではドナー登録者は30万人しかいないにもかかわらず、2週間で臓器を見つけることができ、最短では1週間で極品の肝臓を見つけることができるといいます。

李朝陽医師
「肝臓癌であれば、2週間以内に(ドナーを見つけて)手術できる。私は普通2〜3週間で手配できる。速い時は1週間だ。今年の新年期間中にすでに2例の手術をした」

肝臓移植相談者
「先生は何例しましたか?」

李朝陽医師
「記者ではないよね?500〜600例しました。2月11日にも一例やりましたよ。この肝臓の品質は素晴らしかった。この肝臓を見てください。極品の肝臓です」

于溟さんは2018年の暮れに武警総医院で、肝臓移植を受けたばかりの患者に出会いました。

肝臓移植を受けた患者 董人友氏
「良質な臓器を探すのにケチってはいけない。良い肝臓が手に入れば、10年は生き延びることができる」

この患者は、臓器の適合検査を担当している朱という主任に5万元(約76万円)を渡し、30歳以下の気功修煉者の肝臓を指定したといいます。

肝臓移植を受けた患者 董人友氏
「呼吸法(気功)をやる人は、肝臓に気泡が全くない。法輪功の人でもいい。それも呼吸法の一種だから。ベストは30歳以下で、私は一番良い臓器が欲しいと直接言った。30歳以下(の臓器)が欲しいと」

英国民衆法廷の議長、ジェフリー・ナイス卿も、オンラインで発言しました。ナイス卿はかつて国際司法裁判所で、ユーゴスラビアのミロシェヴィッチ元大統領の起訴を担当し、2019年には自らが議長を務める民衆法廷で、中国共産党は長年にわたって良心の囚人から生きたまま臓器を摘出しており、人道に反する罪を犯していると裁定ました。

中共の移植濫用を終わらせる国際連盟
「米国のような強い国は、今年の国連会議で声をあげ、この問題の注目度を上げるべきだ。沈黙が長すぎた。この問題を白日の下に晒す時が来た」

 
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