香港警察が民主派の3人を逮捕 「警察の昇給予算に反対した民主派への報復」

香港警察は2月28日、昨年8月31日の大規模デモに参加したとして、アップルデイリーの創業者など、民主派の有力者3人を逮捕しました。香港衆志(デモシスト)の黃之鋒(ジョシュア・ウォン)秘書長は、この件は民主派議員らが警察の昇給の予算案に反対を示したことが原因だと指摘しています。立法会財務委員会は28日の会議で、警察を含む公務員の昇給予算124億香港ドルの審議を行いました。

今朝(2月28日)香港では突発事件が複数件発生しました。ネクストデジタル(壹傳媒)の創業者、黎智英(ジミー・ライ)氏が自宅から連行されました。支聯会元主席の李卓人氏と民主党元主席楊森氏も逮捕されました。

28日、アップルデイリーの創業者黎智英(ジミー・ライ)氏が自宅から警察に連行されたほか、香港労働党の副主席の李卓人(り・たくじん)氏と民主党の元主席楊森(よう・しん)氏も、昨年8月31日に許可されていないデモに参加した容疑で逮捕されました。

香港眾志(デモシスト)の秘書長、黃之鋒(ジョシュア・ウォン)氏はフェイスブックの投稿で、「タイミングがあまりにも良すぎる。北京寄りの建制派は疫病が蔓延し始めてから警察への昇給予算を無理やり通そうとしている。民主派の反対に遭うと警察は立法会議の当日に、不法な集結を理由に李卓人氏と楊森氏および黎智英(ジミー・ライ)氏を逮捕した」と指摘しています。

香港立法会の林卓廷(ラム・チュクティン)議員は、デモ当日、3人はいかなる暴力行為も行っておらず、集会の自由の権利を行使しただけなのに逮捕されたとして、当局への怒りをあらわにしています。また、香港全体が力を合わせて新型肺炎の防疫に集中すべきなのに対し、警察は市民に休む機会すら与えようとしない、中央政府連絡弁公室の主任が変わっても香港人への抑圧手段は全く変わっていないと非難しています。

香港労働党も文章を発表し、警察の恣意的な逮捕を譴責し、デモや集会の自由を抑圧するのは恥じるべき行為であると非難しています。

昨年8月31日、香港では「逃亡犯条例」改正案に反対する大規模デモが行われました。当日夜、地下鉄太子駅の構内と電車内に香港警察が入り、デモ帰りの市民や一般乗客に対し無差別暴行を加え、3人が死亡したと言われています。しかし、香港警察はいまだに認めていません。