【動画ニュース】元国境なき医師団医師「香港の救急医療環境は戦地よりも悪い」

香港では6月に始まった「逃亡犯条例」改正案に反対するデモで、警察の過剰暴力によって、大勢の負傷者が出ています。しかし、負傷しても即時に病院に送らず、放置していることが多く報告されています。戦場での医療活動に携わったことのある外科医は、現在香港の救急医療環境は戦地よりも劣ると述べています。

香港では6月以来、病院で銃を構えた警官隊を目撃することが多く、デモで負傷した市民が病院で逮捕されるケースも少なくありません。そのため、多くの負傷者は病院に行くことを恐れています。

世界各地で18年間救急医療活動に携わってきた欧耀佳(おう・ようか)医師は、武力衝突が起きている地域であっても、警察や軍隊を含め、病院の周辺では武装を解除しないといけないと指摘します。

外科医 欧耀佳さん
「エレベーターホールに突然武装警察部隊が現れ、全身武装した機動隊が銃を構えている。患者にとっても、家族にとっても、さらには病院のスタッフにとっても大きな威嚇であり、みんなが不安がる」

香港ではさらに、ボランティア救急隊員が警察に逮捕されることも起きています。

外科医 欧耀佳さん
「ボランティア救急隊員が街で警察の捜査を受けるとき、警察は彼らを壁に向かって跪かせているが、これらは非常に侮辱的なことだ。私は戦地で多くの救急活動に携わってきたが、戦地ですらこのようなことが起こらないのに、香港で起きている」

10月1日には18歳の男子高校生が警官の実弾に胸を撃たれる事件がありましたが、高校生は3分も放置されていました。

外科医 欧耀佳さん
「戦地では互いが武装しているときもあるが、彼らは真っ先に負傷者をその場から移動させる。あの高校生は撃たれてから3分以上も、放置された。高校生はずっと助けてと叫んでいた。助けようとする人を警官は無視し(逮捕し)た。これは考えられないことだ。これは職業の問題ではなく、人間性の問題だ」

欧医師は香港のことが国際社会でも知られ、もっと香港に関心を寄せ、助けて欲しいと呼びかけています。