【動画ニュース】百度ブラウザがサービス停止 経営陣が次々と辞職も

スキャンダルの相次ぐ中国の検索エンジン大手、百度(バイドゥ)が倒産の危機に見舞われています。このほど百度のPCブラウザはサービス停止を発表し、王路副総裁の辞職も報じられました。この半年間に百度を去った経営幹部は5人に上ります。

9月29日、百度のブラウザは公式サイトで、百度のPCブラウザのウェブブラウジングなどの基本機能を即日から正式に停止すると発表しました。

百度のブラウザは2011年にリリースされ、今年5月に運営とメンテナンスが正式に停止されました。現在まで8年間続いていることになります。

遼寧省のネットユーザー、張さんは「百度は政府に近づきすぎ、ユーザーの個人情報を売り渡した。政府は百度を使わないが、多くの庶民はまだ使用している」と語っています。

遼寧省のネットユーザー、張さん
「目覚めていない中国人が多すぎる。これが人権侵害だとは考えてもおらず、支配されることに慣れきってしまった人たちもいる」

浙江省の人権活動家、魏(ぎ)さんは「百度は金儲けするため、道徳や良識を持ち合わせていない。このような企業が倒産するのは時間の問題だ」と語っています。

浙江省の人権活動家、魏さん
「よく分かっている人は百度にアクセスもしないし、百度の掲載内容も信用しない。分かっていない人や中立的な立場の人は、百度の掲載内容を閲覧するだろう。問題は、中共がこうした人も見逃さず、これらのブラウザをブロックするという点だ」

魏さんは、人々は完全に政府の立場に立たねばならないと中共は考えており、中立の立場に立つ人々であっても抑圧すると考えています。

ブラウザが使用停止になったほか、過去半年の間に同社の王路、向海龍(こう・かいりゅう)、呉海鋒(ご・かいほう)、顧国棟(こ・こくとう)、鄭子斌(てい・しひん)、趙承(ちょう・しょう)の副総裁5人が辞職しています。王路氏の辞職に関しては、百度は何の説明も行っていません。

百度の検索エンジンは一貫して同社の主要な収入源でしたが、副総裁の相次ぐ辞職に伴い同社の株価が急落しています。Wind(ウィンド)のデータによると、今年1月1日から9月30日までの間に、百度の株価は36%以上下落しています。

このほか、百度に関連するスキャンダルも頻発しています。滑膜肉腫(かつまくにくしゅ)を患った21歳の大学生、魏則西(ぎ・そくせい)さんが、百度で検索した武警第2病院のインチキ医療によって命を落とすこととなった2016年の「魏則西事件」によって、百度の検索システムで同病院が常に上位に表示されるよう、検索結果が不当に操作されていたことが明らかになりました。

2019年初頭にはあるウェブ記事が、「百度で検索して表示される商品のほとんどが自社製品であり、百度のサイトは多くの広告表示と質の低いコンテンツであふれている」と暴露しています。

5月にはあるネットユーザーが、百度のオンラインコミュニティ「貼吧(ティエバ)」には国外のカジノ情報が多数掲載されていると指摘しました。官製メディアは8月、中国の迷惑電話の発信元を公開し、この件が百度の個人情報売買疑惑に関連していると報じています。

 
 

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