【動画ニュース】NBAの香港支持事件 米議員が中共を非難 中共は猛反発

米プロバスケットボール(NBA)の人気チーム「ヒューストン・ロケッツ」のダリル・モリー(Daryl Morey)ゼネラルマネジャー(GM)の香港の民主化デモを支持する内容の投稿が中国の猛反発を呼びました。その後中国からの脅迫を受け、モリー氏は投稿を削除しました。さらに、スター選手のジェームズ・ハーデンが謝罪し、NBAはモリー氏の発言について「遺憾だ」などと反応しました。これを受け、米議会の複数の議員が米国人の言論を抑圧する中国共産党を厳しく非難しました。

NBA「ヒューストン・ロケッツ」のダリル・モリー(Daryl Morey)ゼネラルマネジャー(GM)が10月4日、ツイッターに香港民主化デモのスローガンのひとつ「自由のために戦おう。香港を支持しよう」を投稿しました。多くのネットユーザーがこの画面を保存し、広く拡散しました。

アメリカ合衆国上院院内総務のチャック・シューマー議員は7日、「誰も、米国人の自由を支持する言論を封じ込めることはできない。私は民主主義権利を追い求める香港人を支持する。私は香港人への支持を表明した米国人を支持する」とツイートしました。

元アメリカ合衆国住宅都市開発長官フリアン・カストロ氏もツイッターで、「中国は経済利益をもって批判者を抑圧している。米国は我々の価値観をもって香港の民主派抗議者を支持しなければならない。権威主義政権が米国国民をいじめることは許されない」と述べました。

上院議員のテッド・クルーズ氏も、「ヒューストン・ロケッツのファンの一人として、モリー氏が中国共産党の抑圧を受けている香港の抗議者のために声をあげたことを誇りに思う。人権を売り物にしてはならない。NBAは中共の検閲制度に協力してはならない」とコメントしています。

リック・スコット上院議員も6日、ツイッターに「NBAは人権よりも利益を選んだ」と投稿し、中共に妥協したNBAを非難しました。

香港の政党「香港衆志(デモシスト)」の秘書長を務める黃之鋒(ジョシュア・ウォン)さんは、「ダリル・モリー氏は正しい。彼が言ったのは真実であり、NBAの社会責任の偉大さのあらわれである。我々が真実を言っているにも関わらず、中共は言論の自由を抑圧している。中共は人権侵害行為に対して責任を持つべきだ」とツイートしました。

その後、中国当局はメディアを総動員してモリー氏と「ヒューストン・ロケッツ」を非難し、報復を行いました。中央テレビのスポーツチャンネルがNBAの試合放送中止を発表したほか、LI-NING(李寧/リーニン)などの複数のスポンサー企業や中国バスケットボール協会なども「ヒューストン・ロケッツ」との協力中止を発表しました。

いっぽう、NBAのアダム・シルバー(Adam Silver)コミッショナーは7日、日本で記者会見を開き、組織としてモリー氏の表現の自由を支持すると述べました。

NBAのアダム・シルバーコミッショナー
「ダリルが言論の自由を行使したことについて、我々は謝るつもりはない」
「彼が言論の自由を行使したことである結果をもたらすことはわかっている。我々はこの結果について責任を持つ」

シルバーコミッショナーの記者会見後、上海市内に掲げられた試合広告が取り外されたほか、9日に予定されたファンイベントが中止になりました。また、中央テレビは上海と深センで開催予定のNBAのプレシーズンマッチの放送を中止し、NBAとの全ての協力関係について審査すると発表しました。

NBAのアダム・シルバーコミッショナー
「このような局面は望んでいないが、非常に残念だ。しかし、これが価値観を守るために支払う代価であるならば、価値観を守ることは非常に重要であるという認識は変わらない」