【動画ニュース】中国政府が中国人の台湾旅行を禁止 日本メディア「台湾旅行のチャンス!」

中国当局は先日、8月1日から47の都市から台湾への個人旅行ビザの発給を当面停止すると発表しました。これにより台湾の観光業界と現政権に打撃を加え、来年の台湾総統選に影響を与えることを意図しているとみられています。しかしこの措置により、各国から「台湾へ行こう」との声が次々と上がりました。日本メディアは中国が台湾旅行を禁止したため「台湾旅行のチャンス!」と報じています。

中国文化観光部は7月31日、現在の中台関係を鑑みて、8月1日から47の都市から台湾への個人旅行を一時停止すると発表しました。

今回の渡航禁止は、2011年に台湾への個人旅行が解禁されて以来、初めてのこととなります。

中華民国の蔡英文総統は8月1日、中国政府がこのタイミングで今回の決定を下したことは、大きな戦略的ミスだとの講話を発表しました。

中華民国蔡英文総統
「若者が自由旅行で台湾を訪れることは、中国の若い世代が台湾を知る最もよい方法でもあるとともに、台湾と中国の人々の交流の中で最も自然で、最も誠実な部分だ。こうした若い世代の権利が奪われることを、我々は非常に残念に思っている」

蔡総統はさらに、中国当局は観光客を政治の道具にしているが、台湾人からの反発を招くだけだと述べています。

中華民国蔡英文総統
「観光を政治化すべきでない。政治化された観光業は、安定的な発展はできない」
中華民国行政院の蘇貞昌(そ・ていしょう)院長も「中国政府は一方的に台湾への旅行客を減らしたことで、中国が全体主義国家であり、政治力を使って国民の行動の自由を制限していることを露呈している。これは政治第一主義の国家だ」と述べています。

蘇院長は「中国当局はこうした措置を講じることで、台湾経済に十分な影響を与えられると考えているようだが、台湾政府は以前から対応策を講じている。この三年あまりの間、政府は観光業界の産業転換に尽力し、国内の旅行市場を拡大し、多元的な国際市場を開拓してきた」と語っています。

米国在住の中国人研究家、吳祚來(ご・さくらい)さんは新唐人テレビの取材に対し、中国人の旅行を規制することで、中国と緊張関係にある国に打撃を与えるという手法は、中国当局の常套手段だと述べています。

在米中国人研究家 呉祚来さん
「中国は自国の市場優位性を利用して、東南アジア、台湾、韓国、日本などの旅行市場に故意に影響を与え、政治とひとくくりにしている。例えば日本や韓国との関係に緊張が走ると、中国は同じように「旅行禁止」を発表して他国の観光産業に意図的に影響を与える」

呉祚来さんは、台湾の一部の人は、中国共産党との良好な関係は台湾の経済発展に有利になると考えているが、これは毒入りの「おやき」だと述べています。

在米中国人研究家 呉祚来さん
「このおやきを食べて依存が発生したら、非常に不健全な経済関係が生じる。中国が制限を加えるだけで、重大な影響を被る可能性がある。以前に戒厳令が敷かれて中国と台湾の往来が禁止されていた時期も、台湾の状況は良好だった。自身のモデルで健全に発展していた。現在も同じだ」

呉祚来さんは、台湾は自由民主主義を享受し、中国市場への依存からさらに脱却すべきだと述べています。

在米中国人研究家 呉祚来さん
「現在、香港人、日本人、そして東南アジア人が台湾を訪れてくれている。特に台湾の若い世代は、中国に依存して金儲けをするなんて冗談だと自覚している」

中国政府による台湾個人旅行禁止が発表されたことで、ネット上では議論が湧き起こっています。
中国のネットユーザーにとっては残念なことに、海外からは「それはいいニュースだ。台湾旅行の質が上がる!」「台湾人はようやく静けさを楽しめるね」「台湾おめでとう。もう煩わしくないね。誰もごみをポイ捨てしないから!」といった声が上がっています。

日本の産経グループのネットメディアzakzakは「中国人が行かない今こそ…台湾旅行が大チャンス!」として、読者に台湾旅行を勧めています。

zakzakは、今年上半期に台湾へ旅行した中国人個人観光客、約63万人がゼロになった場合、それだけホテルに空室が出て、観光地にも余裕が出ることになるとして、この夏休みに込み合っていない台湾に旅行するのは悪くない選択だと報じています。

ロサンゼルスのDa tang旅行会社の陳漢東(ちん・かんとう)マネージャーも「台湾は宝島だ。大陸から中国人が行かなくなって民主主義国家の人々が行くようになることをみなが喜んでいる。大声でしゃべる人も、好き勝手に痰を吐く人も、たばこの吸い殻をポイ捨てする人もいないからだ」と述べています。

陳漢東さんは、今回の中国政府の措置には、政治目的があると考えています。

ロサンゼルスのDatang旅行会社 陳漢東マネージャー
「一つ目の目的は、中国人に逃亡犯条例改正反対運動の真相を知られたくないため。二つ目は蔡英文総統や民進党政府に圧力をかけ、国民党の候補者である韓国瑜をサポートし、彼を援護するためだ」
中国人が台湾へ個人旅行に来られなくなったことを知った台湾の多くのネットユーザーは「これは本当にすごくいいニュースだ」と喜びの声を挙げています。