【動画ニュース】急速に冷え込む中国の自動車市場 外資はやむなく撤退

米中貿易戦争と景気減速を背景に、中国の昨年の自動車販売台数は1990年代以降初めて前年割れとなりました。フィナンシャル・タイムズによると、外資系自動車メーカーの中国工場の稼働率は非常に低く、アナリストは中国の自動車市場の冷え込みは今年も続くと予想しています。

ボルボ・カーズは7月20日、エンジンの安全性の問題で、世界で100万台をリコールすると発表しました。いっぽう、2010年にボルボを買収した中国の吉利汽車(ジーリー)は今年上半期の純利益が、昨年に比べ40%も減少しています。

RTニュース(2019.7.15)
「中国の自動車販売台数が昨年、90年代以降初めて減少に転じた。今年も引き続き減少すると予測する。6月の販売台数は昨年同期比7.8%減少した」

中国の自動車市場は急速な冷え込みを見せています。フィナンシャル・タイムズによると、米フォード・モーターの中国工場の今年上半期の稼働率はわずか11%です。また、フランスの車製造・販売多国籍企業「グループPSA」が中国の長安汽車と提携している生産ラインはさらにひどく、稼働率は1%未満で、今年上半期の生産台数は102台です。別の生産ラインの稼働率も22%にとどまっています。

台湾の自動車情報サイト運営者 謝騰輝氏
「多くの外資系自動車メーカーが中国に進出し、市場占有率を争い、販売台数が大幅に増加した。だから今の状況から見ると、今のこの稼働率が正常な稼働率かもしれない」

中国自動車工業協会(CAAM)のデータによると、2018年の中国の総自動車販売台数は2810万台にまで落ち込み、前年より2.8%減少しました。今年はさらに落ち込み、1月から6月までの販売台数は1232万台で、12.4%減少しています。

台湾経済研究院産業アナリスト 梁宜峰氏
「中国自動車市場の内需が縮小しているため、合資であっても自国ブランドであっても、消費者信頼感下落に直面している。主な原因は米中貿易戦争で、中国経済の減速も影響している」

中国経済の減速がもっとも顕著に現れているのが自動車市場です。一部外資系企業は中国市場からの撤退を余儀なくされ、人員削減や再編の波が予測されています。情報によると、長安フォードはすでに従業員の1割、2000人を削減しています。