【動画ニュース】増え続ける中国のHIV患者 学習パートナーの推進も一因?

中国教育部は外国人留学生誘致のため、多くの優遇措置を打ち出していますが、留学生に「学習パートナー」をあっせんしていることについて、中国国内から非難の声が挙がっています。中国で不動産ビジネスを手掛ける任志強(にん・しきょう)氏は昨年、中国におけるエイズ蔓延に関して、「アフリカ人留学生を国費で留学させることによって、エイズウイルスが絶えず中国に持ち込まれている」と警告を発しています。

このほど中国の複数メディアが、山東大学で行われている「学習パートナー」活動について報じました。これは外国人新入学生一人に対し学習パートナー三人をあっせんし、四人でチームを組ませるというもので、学習パートナーには通常、女子学生が選ばれています。

いわゆる「学習パートナープロジェクト」によると、2017年には留学生一人につき一人とされていましたが、2018年に留学生一人につき三人の健康な学習パートナーをあっせんすると改定されました。このプロジェクトの応募用紙では、特に学習パートナーの性別について強調されています。例えば「異性の外国人の友人と交際」が選択項目の一つに挙げられ、記入欄の上に赤字で「心から慕うことのできる学習パートナーをマッチングしやすくするため、学生はできるだけ詳細に真実を記入してください」と記(しる)されています。

これについて 中国のネットユーザーは、学校はまるで「ポン引き」のようだと疑問を呈しています。

カナダ在住の中国人作家、盛雪(せいせつ)氏は、この件が注目されているのは、多くの倫理問題にかかわっているからだと考えています。

カナダ在住の中国人作家 盛雪氏
「こうした留学生全員に対し、中国政府が費用を負担し、しかも彼らが中国で留学生活を送るために非常に破格の条件が適用されている。さらに彼らに異性の学習パートナーをあっせんしている。このことから、こうした学習パートナーは日常的な学習交流や生活の中で、簡単に別の関係に発展する可能性があることが想像できる」

中國教育部の外国人留学生に対する特別待遇はかなり前から行われていました。高額の奨学金が提供されるほか、入学のハードルを下げたり、国内の学生よりも快適な生活条件を提供したりするほか、ときには学習と試験においても便宜を図っています。

カナダ在住の中国人作家 盛雪氏
「これは実質的には投資だ。この投資の効果は留学生たちに、中国共産党政権に対し将来的に報いてもらうことだ。現在費やしているこれらの資金は、当然ながら庶民から搾り取った、中国人が納付した税金だ」
米国在住の中国人研究家、呉祚来(ご・さくらい)氏は、「中国は毛沢東時代から、アフリカに対し革命実施戦略を行ってきた。政治的資源を獲得するためだけでなく、経済的資源も同時に獲得するためだ。アフリカ人留学生の誘致はその手段の一つだ」と語っています。

在米中国人研究家 呉祚来氏
「だから今起きている問題は、アフリカにとってはありがたい話だが、中国の学生に対しては何の福利厚生も行われていないし、中国人にも相応の福利厚生は何も行われていない。おかしな話だ」
山東大学の留学生学習パートナー制度が非難にさらされると同時に、中国大陸で不動産ビジネスを手掛ける任志強氏が、無償留学生誘致政策を批判している動画がネット上で広く伝わっています。

中国の不動産ビジネス業者 任志強氏
「エイズ患者が世界的に減少する中、なぜ中国だけ患者が、特に学校で爆発的に増え続けているのか?おそらく、金を使ってアフリカ各地から学生を大量に無償誘致しているからだろう。彼らがエイズを絶えず中国に持ち込んでいる」
中国の大学生集団は、HIVウイルス感染率の最も高い集団の一つとなっています。2011年から2015年の間、15歳から24歳までのエイズ患者の年平均増加率は35%に達していますが、そのうち65%が大学生です。2017年末に清華大学、北京大学など有名大学のキャンパスには、「HIV匿名尿検査キット」の自動販売機が設置されました。

2018年に中国教育部が発表したデータによると、中国に留学する学生のうち、アフリカ人留学生が16.57%を占めています。

在米中国人研究家 呉祚来氏
「ある(エイズ)流行地域からこのように大勢の若者を誘致するのなら、少なくともその後の保護措置が必要だ。問題のある学生についてはまず隔離をするとか、マークするとか、治療を施したりすべきだ。留学前と留学後のいずれも相応の対策を取るべきだ」

盛雪氏は、アフリカはエイズ感染率の高い地域だが、中国当局はなんの防備も行わずに大金を投じ、大量のアフリカ人留学生を中国に誘致していると述べています。

カナダ在住の中国人作家 盛雪氏
「中国政府は数年前に、エイズウイルスのキャリアや性病に罹患している外国人に対する入国制限を廃止した。当局はすでにこれについて門戸を大きく開いている。この二つの政策が、中国でのエイズ蔓延と直接的に関係していると言うべきだ」

中国教育部は2003年に、「規模の拡大と品質の保証」といった留学生事業指導方針を確立しましたが、その「品質の保証」は価値観の輸出を指していると考える人もいます。盛雪氏は、価値観の輸出と同時に、中国当局のやり方が若者世代の価値観を捻じ曲げていると考えています。