【動画ニュース】蔡英文総統ニューヨーク経由 親中共派らが支持者を殴打

台湾蔡英文総統は11日、ハイチなど外交関係のあるカリブ海諸国4か国歴訪のため、チャーター機で経由地であるニューヨークに到着しました。蔡総統の宿泊先ホテルの前では、共産党支持派が民主活動家らに暴力を振るい、5人が負傷し、1人が拘束されました。

蔡英文総統の宿泊先ホテル、グランドハイアットの前では、中国共産党支持派と民主活動家らが道路を挟んで蔡総統を待っていましたが、激しい衝突が発生しました。

共産党支持派の男が、中国の赤い国旗を振り回しながら、蔡総統の支持派を殴っています。

中国民主党  袁哲氏
「共産党のあの人たちが我々を殴ってきた。マイクも彼らに奪われた。彼らは道路のあちら、我々はこちらで待機していたが、走ってきて我々を殴り出した。我々が蔡英文総統を支持しているからだ。彼らは非常に暴力的で、まるで匪賊のようだ」

ホテルの向かい側では、共産党支持派数百人が中国国旗を掲げ、騒音を立てていました。いっぽう、ホテルの前には台湾系住民のほかに、ニューヨーク在住の100人近くの民主活動家らが蔡総統を歓迎するために集まりました。暴力を振るった共産党支持者の一人が、警察に連行されました。

中国民主党  袁哲氏
「逮捕されたあの人は、先ほど私を蹴りつけた。彼らは非常に暴力的だ」

午後4時半ごろ、蔡総統が無事ホテルに到着し、支持者らの熱烈な歓迎を受けました。

今回の衝突について、地元の台湾関係者は暴力には反対すると口を揃えました。

ニューヨーク都市圏台湾大学・専門学校校友会 蘇春槐会長
「いかなる非理性的な活動に対して、我々は反対する。米国の精神にも反するものだ」

民主進歩党駐米代表処 Michael Fonte主任
「米国は自由の国だから、彼らには抗議する権利がある。しかし、暴力行為はいけない。中国人に民主と人権を尊重する台湾人の精神を見てもらうのは良いことで、彼らが自国のためにそうすることを望む」

北米台湾屏東人会 黃金利会長
「抗議のために抗議するやり方は、是非を問わず、よくないと思う」

今回の衝突で、5人が負傷し、一人が病院に搬送されました。

 
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