【動画ニュース】武漢で連日大規模デモ 戦車進駐の情報も

中国湖北省武漢市ではゴミ焼却施設の建設に反対して、抗議デモが2週間以上にわたって続いています。6月28日からは毎日抗議活動が行われ、7月4日夜には抗議者が3万人に上り、戦車が出動したとの情報も流れています。

武漢市新洲区陽邏街では、ゴミの焼却施設の建設に反対して、6月28日から大規模デモが続いています。昼間仕事がある住民は、夕方帰宅してからデモに参加し、深夜まで抗議を続けています。一方、当局はさまざまな方法で情報を封鎖しています。地元住民によるとスマホの電波が妨害され、情報発信できないばかりでなく、ウィチャットの友人グループに情報を発信しただけで、警察に呼び出され、保証書を書かされるとのことです。

連日の抗議で多くの住民が警察に暴行され負傷し、年配の女性さえも後ろ手に手錠をかけられ、連行されています。7月2日夜には、ある男性が警察とマフィアに殴打され、死亡したとの情報も流れています。

武漢市新洲区陽邏街住民 袁さん
「大勢の人が街頭に出ている。政府も大勢の警察を出動させている。みんなは行動で政府を止めようとしている。陽邏の住民は本当に気の毒だ。メディアも来ないし、TikTokや web拍手も全部投稿できない。微博も発信できない」

住民によると、3日夜の強制排除に当たった警官隊のなかに、暴力団の組員や「城管」と呼ばれる都市管理職員などもいたそうです。警官隊は警棒などで住民の頭部を狙って殴り、多くの住民が頭から血を流し傷を負ったといいます。

4日夜も、主要道路は抗議する住民で埋め尽くされました。地下鉄の駅には、「毒害されたくない。きれな空気がほしいだけだ」などの横断幕が掲げられました。当局は大勢の警官隊を出動させ、住民らを強制排除しました。また、ネット上には戦車が出動したとの情報も流れています。

武漢市新洲区陽邏街住民 彭さん
「昨日の夜も彼らは演習をやっていて、抗議に行くのを止められた。戦車は見ていないが、その動画が流れていれば、恐らく本当のことだろう」

地元住民によると、教師や公務員、共産党員は夜間に抗議に参加してはならないと上層部から警告を受けているとのことです。

武漢市新洲区陽邏街住民 彭さん
「毎晩デモをしている。2〜3万人が7時又は8時から深夜11時 〜12時まで抗議して、昼間は仕事に行く。警察は少なくとも3千人以上出動していて、大型警察車両も70〜80台はあった。昼間は街の中を巡回している。警察は抗議する住民を排除し、拘束している。毎日少なくとも10人が連行されている」

武漢市の人権活動家、高さんによると、武漢市の多くの市民は陽邏にマンションを購入しているが、最近は監視が特に厳しく、北京に陳情に行こうとしても駅で止められるとのことです。

武漢市の人権活動家 高さん
「陽邏では毎晩デモが行われ、数万人が参加している。特殊警察の車両が沿道にずらりと並んでいて、緊迫している。庶民が目覚め始め、政府の言うことを信じなくなっている。区の共産党書記は、まだ住民を脅迫していた」

武漢市新洲区陽邏街のゴミ焼却発電所は、「陳家衝ゴミ埋立場」の跡地に建設される予定です。すでに住民らは10年以上にわたって、ゴミの悪臭と汚染に悩まされてきました。埋立場は2020年に閉鎖され、公園になる予定でした。しかし、当局がゴミ焼却発電所の建設を計画していることを知った住民らは、健康被害をもたらす可能性が高いとして、連日抗議活動を展開しています。