【動画ニュース】ゴミ焼却場建設に反対 武漢市で1万人が抗議

香港で連日「逃亡犯条例」改正案をめぐって抗議が行われている中、中国湖北省武漢市ではゴミ焼却施設の建設に反対し、住民1万人がデモを行いましたが、当局に鎮圧されました。

6月28日、1万人に上る武漢市新洲区の住民が当局のゴミ焼却施設の建設に反対し、抗議を行いました。「綺麗な水と青い山を返せ」とシュプレヒコールをあげながら、デモ行進しました。

住民によると、当日は警官隊と住民が数回にわたり衝突しました。夜には参加する住民がさらに増え、市政府庁舎前の道路を塞ぎました。午後9時頃、千人以上の機動隊が出動し、警棒で殴りながら、デモ隊を鎮圧しました。複数の住民が負傷したほか、複数人が連行されました。

情報によると、住民らは6月17日にゴミ焼却施設の建設計画を知りました。23日、百人あまりの住民が抗議を行い、チラシなどを配りました。しかし、警察当局が事前に抗議活動について知っていたため、抗議を行なっていた住民20数人が連行され、翌日になって釈放されました。

湖北省武漢市新洲区陽邏鎮 住民
「ここには元々ゴミの埋立場があったが、2020年には閉鎖され、公園になる計画だった。先日突然、ゴミ焼却施設になると聞き、住民はみな反対している。陽邏鎮の住民は6月28日から街頭に出て集団で抗議したが、政府が大勢の警察、特殊警察を出動して制止した。またインターネットを切断され、情報発信もできない。住民はみな恐怖を感じている」

デモのあと、地元区役所は、「住民の同意なしでは工事を開始しない」と示しました。しかし、ゴミ焼却施設の建設は武漢市が推進しているため、住民らは市が正式な決定を下すまで、抗議を続けると示しています。

湖北省武漢市新洲区陽邏鎮 陶さん
「あの場所は元々ゴミの埋立場で、10年以上も周辺に汚染をもたらし、空気が非常に悪い。地下水も汚染されているのに、ゴミ焼却場を建てると汚染がさらに深刻になり、住民の生命安全が脅かされる。(抗議者は)1万人はいたと思う。午前から夜まで、幹線道路と駅、施設の建設予定地で抗議した」

情報によると、「陳家衝(ちんかしょう)ゴミ埋立場」は武漢市傘下の企業で、2007年から稼働しています。1日あたりのゴミ処理量は200トンで、稼動から5年で320万トンのゴミが埋められました。8キロ離れた場所でも悪臭がし、30万人以上の住民の生活に影響を与えているため、住民らが閉鎖を求めていました。