【動画ニュース】当局の罠だった?!疑惑の残る立法会占拠事件

7月1日夜、香港ではデモ隊が一時的に立法会占拠しました。しかし、その直前に中で待機していた警官隊が突然全員撤退しました。デモ隊の一部の人の過激な行動や警察の不審な動きから、事前に仕掛けておいた罠ではないかと疑われています。いっぽう、民意を無視し続ける香港政府に対し、多くの市民は絶望感を抱いています。

香港が中国に返還されて22年になる1日、朝から抗議活動が続き、立法会の周辺ではデモ隊と警官隊が対峙していました。午後9時頃、立法会の中で待機していた警官隊が突然撤退し、その後デモ隊がシャッターを押し上げて中に入りました。

午後10時21分、香港警察当局はフェイスブックの公式ページにおいてデモ隊を非難する動画を投稿しました。しかし、目ざといネットユーザーが警官の腕時計の時刻が5時過ぎになっていることに気づきました。

台湾の「中央社」などのメディアも、なぜ警察側は5時の時点でデモ隊が午後9時に立法会に突入することがわかっていたのかと疑問を投げかけています。

香港民主派議員張超雄(フェルナンド・チャン)氏も、警官隊の撤退は当局が仕掛けた罠であると疑っています。

デモ隊は立法会内部に突入すると、スプレーで「林鄭は退陣せよ」「殺人政権」などのスローガンを書きなぐりました。あるデモ参加者は、香港政府が民意を無視しているために、やむなくこの行動に出たと示しました。

デモ参加者
「我々は誰一人傷つけていない。やむを得ないからだ。我々は平和的で理性的かつ非暴力的な方法を使い尽くしたが、政府は我々の要求に応えなかった。これはもっと暴力的な制度暴力ではないのか?」

記者
6月から現在に至るまで、市民の不満が募り、6月9日の100万人から、16日には200万人がデモに参加し、その後、香港社会に衝撃を与えた若者三人の死による抗議がありました。これらは香港人はすでに絶望的な状態に置かれていることを表し、条例改正案を撤回させたいと切実に思っている。多くの人が憤りを感じています。

イギリスのジェレミー・ハント外務大臣は2日、香港の「高度の自治」を50年間にわたり保証した「中英共同宣言」を中国が順守することを望むと述べました。

ジェレミー・ハント英外務大臣
「英国はどちら側の暴力行為も譴責する。しかし、当局は事件を鎮圧の理由にしてはならない。事件発生の原因を理解すべきだ。香港人は彼らの基本的な自由が侵害され、不安に思っている」

一方、立法会の現場で記者は、「占拠のみで、破壊しないよう」デモ参加者らが互いに呼びかけるのを目にしています。

記者
デモ隊は図書館を避けていて、さらに入り口に『破壊しないように』と張り紙を張っていました。また、文物が陳列されているところは、多分高価な物だと思いますが、誰も破壊しませんでした。立法会の食堂にも行ってみましたが、彼らは飲み物や食品を取った後、隣にある箱にお金を入れていました。食堂のホワイトボードには『お邪魔しました』と書いていました」

2日午前零時の警官隊による強制排除を目前にし、デモ隊の多くは立法会から撤退しましたが、四人が最後まで撤退を拒みました。午後11時50分、すでに撤退した学生らが再び立法会の中に入りました。彼らは「一緒に行こう」と叫びながら、残っていた四人を無理やり外に連れ出しました。

記者
実は彼らの多くは中高生で、自分たちがこの残されたわずかな自由を勝ち取らないと、この世代に未来はないと言っていました。

2日午前1時頃、警官隊による強制排除が完了しました。立法会は封鎖され、調査に入りました。

香港教職員協会は2日、事件に対し心を痛めたと声明を発表しました。同時になぜ若者がこのような過激な行動で訴えざるを得なかったかを社会は考えるべきだと呼びかけました。また、独立調査委員会を設立し、「逃亡犯条例」改正案によって社会にもたらされた影響に対し調査するよう求めています。