【チャイナ・アンセンサード】イギリスのEU離脱 一番喜ぶのは誰?

Brexit = イギリスの欧州連合離脱

支持する人がいれば、拒絶する人もいます。支持はしたものの、今では後悔している人も。そして中国はこの混乱にほくそ笑んでいます。

チャイナ・アンセンサードへようこそ。キャスターのクリス・チャペルです。

2016年、イギリスは国民投票を行い、欧州連合離脱の是非を 問うために。

結果は離脱!ブレクジット=Brexit=British+exit

わずか4%未満の小差で、英国民は EU離脱を選びました。離脱賛成に投票した人ですら、驚いた結果でした。

その年の政治世界はドッキリが流行だったようです。想定外の結果に、首相は 辞任せざるを得ませんでした。

新首相は 離脱実行案の策定に四苦八苦。何度案を出しても、議会の結論は「否」と出続けているからです。

この混乱を見てニンマリするのが誰か ご存知ですか?

「確立された秩序を揺るがし、そして全てが混乱になり、我こそが混乱の代表であり」

中国共産党が 混乱状況を大歓迎と言おうとしたんですけど。まあ、近いから良しとしましょう。

ともあれ、私の「大好きな」中国国営メディア「環球時報」の主張によると、人々が投票して離脱に賛成か反対かの表明が問題の核心ではなく、民主主義そのものに問題があると。

素晴らしいニュースあるよ。中国の一帯一路構想が、イギリスのEU離脱で負った傷をいやせるのです。

驚くほど透明性を持つ「環球時報」の記事が、ブレクジットに関して、中国共産党の戦術を明確に解説しています。

とりあえず 慰め役に徹します。そして、分割統治法の登場。

欧州外交評議会(ECFR)は、これについて理解しているようです。

「中国は この好機を利用する態勢ができています。分裂したヨーロッパと離脱で弱体化したイギリスを相手に」

特集号「中国とBrexit:我々にもたらされるものは?」での外交評議会の分析によると、「Brexitに伴う多くの損失を被るのは、EUかイギリス あるいは双方であり、最大の利益を得るのは中国」

中国政権が好機として狙っているのは、EU離脱後のイギリスと二国間貿易協定の直接交渉の可能性。

「中国はEUという集団ではなく、個別の国家間との協定に強い関心がある」研究者がCNNに話した。

中国の経済市場規模が遥かに大きいため、個別の国家との交渉において中国は優位に立つのである。

ヨーロッパの貿易優位性は集団一体で交渉することにあります。

欧州連合は共同体として、近年、中国政権の不当なやり方に反発しています。

これらの問題は、定期更新付きの文書で詳しく説明されています。その名は「EUダンピング防止策 助成金規制及び予防措置」

EUは 徐々にこの事実に気づき、欧州が直面している不公平な競争の大部分は中国から来ているのである。

 

 
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