【動画ニュース】中国産アウディの「発がん性」を告発した被害者が口封じに

中国の国有企業が製造した高級乗用車アウディの複数の車種に有毒な内装材が使われ、複数の所有者が白血病にかかったと告発する文章が発表された後、中国では2000人を超えるアウディの所有者がこのグループに参加しました。一方、最初にこのことを告発した被害者は現在、口封じに遭い、ウィチャットのアカウントも凍結されました。

ラジオ・フリー・アジアによると、アウディの所有者林さんは3月9日、ウィチャットのアカウントを開設し、中国産アウディの内装に有毒な材料が使われた疑いがあり、それが原因で白血病にかかったとして、他の被害者と連名で告発文章を投稿しました。文章が公開されると、わずか2日間で150万人がコメントを残しました。うち、同じ症状が出ているとして20人から直接連絡がきました。しかしこのアカウントは3月11日、突然凍結されました。林さんによると、文章を投稿してから、携帯電話に原因不明の影響が現れました。林さんは体調不良を理由に、今後しばらく取材を受けないと示したそうです。

アウディの所有者で同じく白血病にかかった陳さんは、ネット上の投稿がきっかけで他の被害者と繋がり、他の被害者らが陳さんを友人に追加しました。しかし、1時間後に投稿は削除されたといいます。

アウディ所有者 陳さん

「人数を増やしたいだけで、他の意図はない。これは個別な問題ではなく、10数人がみな白血病にかかっている。多分もっと多いと思う。投稿は1時間で削除された。我々が権益を守る目的は、メーカーは無実であれば、証明しなさい。病気になる原因は色々あり、アウディ車はその一因かもしれない。そのうえ、アウディには確かに問題がある」

アウディの製造元である、「一汽大衆」(第一汽車・フォルクスワーゲン)はメディアに対し、車の所有者が被害を受けたことに遺憾を示したものの、同社製品と白血病の関係を証明できる事実はないと強調しました。さらには、自社の製品は車内の空気品質に問題はなく、ホルムアルデヒドの数値も基準値以下であるとしています。

アウディ所有者 陳さん

「2013年〜2015年産の制振材に問題があり、異臭はそこからだと言った。メーカーは異臭は認めたが、発がん性物質は認めていない。しかも制振材に瀝青が使われ、ベンゼンが放出される。白血病の原因がそれである。事件発生後、彼らは正面から答えず、必然的な関係はないと言いながら、全く無関係だとは言う勇気がないようだ」

メーカーのアフターサービス係は、車両の異臭問題について、会社から改善方法を提供するつもりだ述べるにとどまりました。

アウディアフターサービス係

「車両の異臭問題だが、多くの材料はこの種の匂いを発散する。制振材の異臭だが、耐久性不足で、高温下で長時間経つと、徐々に嫌な匂いがしてくることがある」

陳さんによると、中国の国産車には発がん性の問題が普遍的に存在し、一旦病気にかかると、車の所有者は治療のために住宅や車を売り払い、それでも足りず借金する羽目になるといいます。病気になって2年の陳さん自身も、中産階級から一気に貧困家庭になってしまったそうです。