「中国が米中間選挙への介入画策」、トランプ大統領が安保理で非難

[国連 26日 ロイター] – トランプ米大統領は26日、中国が11月の米中間選挙への介入を画策していると非難した。

大統領は国連安全保障理事会の会合で「中国は私の政権に逆らい、11月の米中間選挙に介入しようとしている」と指摘した上で「中国は私やわれわれ(共和党)に勝利して欲しくないと思っている。なぜなら私こそは通商問題で中国に戦いを挑んだ最初の大統領であり、われわれは通商などあらゆる問題で勝利しているからだ。中国は中間選挙への介入をやめてもらいたい」と語った。中国の介入を示す根拠などは示さなかった。

これに対し、中国の王毅外相は「われわれはいかなる国の内政問題にも干渉したことはなく、これからもしない。中国に対するいわれのない非難は受け入れられない」と応じた。

トランプ大統領はその後、中国の国営メディアが23日の米アイオワ州有力紙デモイン・レジスターに4ページの折り込み広告を掲載したことに言及。「中国はデモイン・レジスターや他の新聞に、ニュースに見せかけたプロパガンダ広告を掲載している」とツイッターに投稿した。

外国政府が貿易振興のため米国の新聞の広告スペースを購入することは広く行われており、国家情報機関が行う秘密の作戦とは異なる。

夕方の記者会見でトランプ大統領は、中国の習近平国家主席を友人と表現したが、選挙介入を画策しているのに友人と呼べるかとの記者の質問を受け「正直に言って、もはや友人ではないかもしれない」と答えた。

中国を巡っては、トランプ政権の高官も26日、中国が政治、経済、商業、軍事、情報関連の手段を駆使して米世論に影響を与え、中国共産党の利益を促進しようとしていると非難した。

この高官は、米政府がこの問題に関する情報の機密解除に向けて取り組んでいるとし、ポンペオ国務長官が来週、米国のこうした主張について演説で詳しく述べると明らかにした。

*内容を追加しました。

 
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