ノーベル文学賞スキャンダル、中心人物が19日に出廷

[ストックホルム 18日 ロイター] – ノーベル文学賞を選考するスウェーデン・アカデミーを巡る性的暴行疑惑で、スキャンダルの中心人物であるジャン・クロード・アルノー被告(72)が19日、性的暴行の罪状に関する公判に出廷する。

アカデミー会員の夫であるアルノー被告は、7年前にストックホルムで1人の女性を2度にわたり性的に暴行した罪に問われている。担当弁護士は、アルノー被告は罪状を否認していると説明している。

また被告は、18人の女性からセクハラや性的暴行被害で告発されている。さらに、受賞者の氏名漏洩にも関与した疑いを持たれるなどしている。

こうした事態に対するアカデミーの対応に不満を持った会員2人が辞意を表明。アカデミーは今年の文学賞発表を見送り、200年の歴史における最悪の危機に直面している。

 
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