中国金融難民の女性、自殺図る 息子への遺言「外国に移民しなさい」

中国で10%前後の高利回りをうたって個人から投資資金を集めるP2P(ピア・ツー・ピア)と呼ばれるインターネット金融の破綻が相次ぎ、各地で損失を被った個人投資家の抗議が起きているなか、投資家の女性(31)は6日に自殺を図った。

亡くなったのは浙江省杭州市在住の王倩(ワン・チェン)さん。知人らによると、王さんは幼い息子を育てるシングルマザーで、ネットショップ経営で生計を立てていた。P2P「票票喵」の経営破たんにより、投資した26万元(約416万円)を全額回収できなくなったという。

自殺した王さん(ネット写真)

「票票喵」のホームページは今も、36万人から累計49.4億元(790億円)が集まったと謳っている。一方、その主要株主である国有企業は、破たん表明の前に所有株を全部売却するなどインサイダー疑惑が浮上している。

王さんは遺書で、政府は破たんしたP2Pの不正行為や責任を追及せず、金融難民とよばれる被害をうけた個人投資家を救済しないばかりか、強硬手段で彼らの抗議を押さえ込んでいると批判した。

「抗議を阻止する警官の数は参加する金融難民の数を超えた」「幼少時から『愛国・愛党』の教育を受けてきたが、今は何を信じればいいか分からない」「抗争する力がなくなった。庶民の立場は弱すぎる」

自殺の理由について「お金はそれほど重要ではない、若いから生活する分は稼げる。だがこの国の理不尽さにはこれ以上耐えられない」などと綴った。

幼い息子への遺言は「大きくなったら外国に留学して移民しなさい」

中国のソーシャルメディアでは、警官隊が抗議の現場で王さんと息子をむりやり連れ出す一部の映像や、遺書の写しが一時拡散されたが、今は当局の情報規制により検索できなくなっている。

米国営放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、知人らの話では、当局は事態の収束に躍起になっており、遺族の反対を押し切って王さんの遺体を火葬した。王さんの両親は現在当局の監視下に置かれ、外部と連絡ができないという。

警官隊が抗議現場で王さんと息子を無理やり連れ出す映像

 
 
 

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