【ブラジル】トラック横転 助手席の妊婦圧死 胎児は圧し出され無事誕生

ブラジルで臨月の女性が死亡する交通事故が起きた。駆け付けた救助隊は事故の衝撃で腹部が圧迫されたために母体から飛び出たとみられる赤ちゃんを発見。赤ちゃんは奇跡的に無事だった。

英無料日刊紙『メトロ』が報じたところによると、726日、ブラジルのカジャティで、走行中にコントロールを失ったとみられるトラックが反転。車外に放り出された妊婦の上に、トラックに積載されていた木材が崩れ落ちた。その際に腹部が圧迫されたことにより、胎児が飛び出て数メートル離れた草むらに放り出された。

救助隊が現場に駆け付けた時、妊婦はすでに死亡しており、運転手も負傷していた。赤ちゃんの泣き声がすることに気づいた救急隊員が付近の草むらを調べると、そこには生まれたばかりの女の赤ちゃんが。赤ちゃんはすぐに病院で検査を受けたが、奇跡的に無事だった。へその緒は事故の際にちぎれていた。

救急隊員のバルボーズさんは赤ちゃんが生きていたことに驚きを隠せない様子で語った。「赤ちゃんは傷一つ負っていませんでした。こんな状況にも関わらず生きていたとは、まさに奇跡としか言いようがありません」

病院スタッフはこの赤ちゃんを「ジオヴァーナ(Giovanna)」と名付けた。意味は「神からの加護」。

トラックの運転手は、死亡した母親は親切心から乗せてあげただけで、知り合いではないと説明している。母親は身元が分かるものを一切所持していなかったため、警察も心当たりがある人は名乗り出るようにと呼びかけることしかできない。このまま身元が判明しなかった場合、赤ちゃんは孤児院などの施設に送られて里親を探すことになる。事故を起こした運転手は、過失致死で起訴されるとみられる。

 

 

 
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