【中国】人権派弁護士の「資格剥奪」と「謎の失踪」相次ぐ 3年で3百人

7月9日は中国当局が人権派弁護士や人権活動家を対象に大規模な取り締まりを行った「709事件」の3周年目にあたる。米国営放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)はこのほど、逮捕者が拷問や脅迫を受けた実態、逮捕されてから消息不明になっている弁護士の事案などを報じた。

2015年7月9日から、中国当局は全国規模で取り締まりを行い、321人の人権派弁護士や活動家を逮捕・一時拘束した。

女性弁護士、王宇氏(47)は7月初旬、香港のテレビ局の取材に対し、国営テレビの放送で罪状を認めたのは、当局が息子に危害を加えると脅迫したためだと話した。

王宇弁護士(大紀元)

王宇氏は、獄中で鉄製の椅子に5日間座らされ、その間眠ることも許されなかったなど自身の受けた虐待を詳しく語った。

2016年に釈放されたあと、王氏は息子に海外留学させた。夫婦のパスポートは当局に取り上げられ、弁護士資格証書の返還を求めているが、当局は全く応じないという。

国家政権転覆扇動罪で懲役2年の刑を服役している人権派弁護士、江天勇氏(47)について、面会した家族の話では、江氏は毎日不明薬物を強制投与されているため、重度の記憶障害になり、娘の学級や自宅の電話番号すら思い出せない。

江天勇弁護士(大紀元)

人権派弁護士、王全璋氏(42)は逮捕されたあと消息が絶っていた。家族は「すでに亡くなったのではないか」と心配していたが、このほど王氏が生きていると伝えられた。

王全璋弁護士と妻・李文足さん(ネット写真)

これらの事案についてVOAは、所轄する検察や刑務所当局にそれぞれ電話で問い合わせしたが、いずれも回答は得られなかったとしている。

中国の政治に詳しい専門家は、中国の収容施設で政治犯への虐待は日常的に行われていると話す。

香港法曹界専門家からなる民間団体、中国人権派弁護士を支援する「中国維権律師関注組」はこのほど、中央政府の香港出先機関、中聯弁の前で集会を開き、709事件の逮捕者の釈放と、人権派弁護士の資格証書はく奪をやめるよう求めた。

709事件で、14人が国家政権転覆罪で有罪判決を受けた。そのうち、9人は執行猶予中または刑期満了釈放、5人は2〜8年の懲役刑で服役中。265人は一時拘束された。43人が出国禁止令を受けている。

国際人権NGOのアムネスティ・インターナショナルは諸外国に対して、中国当局に人権派弁護士への迫害停止を求めるよう呼びかけている。

いっぽう、中国維権律師関注組のリーダーの何俊仁氏(66)は、西側諸国は中国政府の人権侵害を無視してまで、中国との経済・外交関係を最優先しているのは、とても短絡的だとして懸念を示した。

 
 

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