『三字経』第14単元 乾隆帝と紀暁嵐

第14単元 乾隆与紀暁嵐(乾隆帝と紀暁嵐)

凡訓蒙  須講究

凡(およ)そ蒙(もう)に訓(おし)うるは

須(すべか)らく講究(こうきゅう)すべし

詳訓詁  明句読

訓詁(くんこ)を詳(つまび)らかにし

句読(くとう)を明(あき)らかにす

為学者  必有初

学(がく)を為(な)す者(もの)は

必(かなら)ず初(はじ)め有(あ)り

小学終  至四書

小学(しょうがく)終(おわ)りて

四書(ししょ)に至(いた)れ

《解釈》

そもそも道理に暗い者を教え導くには、物事を調べきわめなくてはいけない。字句の意味をつまびらかに解釈し、句読を明らかにするのである。
学問をするには必ず初めがある。『小学』が終了してから四書に至るのである。

 

《注釈》

蒙=幼児など道理に暗い者。

小学=書名。南宋の学者、朱子の門人であった劉子澄の著。また、文字、訓詁の学。

四書=『大学』・『中庸』・『論語』・『孟子』。

(以上、漢字文化資料館より引用)

乾隆帝

中国、清(しん)朝第6代の皇帝(在位1735~95)。名は弘暦(こうれき)。廟号(びょうごう)は高宗。年号によって乾隆帝という。

紀暁嵐

中国、清(しん)代の学者。字(あざな)は暁嵐(ぎょうらん)、諡(おくりな)は文達。直隷(ちょくれい)(河北省)献県の人。

老頭子

じじい、嫌悪の意味を含む。

万歳

永久に存在することを祈念して言う。

天子

〔天帝の子の意〕 天命をうけて地上を治める者。帝王。

王之渙

中国,盛唐の詩人。辺塞(へんさい)を詠じた佳作が多く,辺塞詩人といわれる。絶句を得意とし,「唐詩選」中の「鸛雀楼(かんじやくろう)に登る」の詩は有名。生没年未詳。

出塞

黃河遠上白雲間

一片孤城萬仞山

羌笛何須怨楊柳

春光不度玉門關

黄河 遠く上る 白雲の間
一片の孤城 万仭の山
羌笛 何ぞ須(もち)いん 楊柳を怨むを
春光度(わた)らず 玉門関

 
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