盲目の人権活動家、陳光誠氏が共産党の恐ろしさ訴え来日

著名な盲目の人権活動家、陳光誠(ちん こうせい)氏がアムネスティ・インターナショナル日本支部の招請で、10月18日から北海道、東京、名古屋、京都、広島での巡回講演を行っています。陳氏は中国共産党から受けた弾圧の体験のほか、現在の中国の人権状況について述べ、国際社会は「共産党という悪魔」に気をつけるよう訴えました。

中国の著名な人権活動家、陳光誠氏は10月29日、都内の明治大学で講演を行いました。陳氏は、自身の体験を挙げて中国共産党の人権侵害の実態を語り、日本人は中国人の人権状況が改善されるよう手を差し伸べてほしいと訴えました。

陳氏は中国共産党による人権活動家への弾圧は激化しているとし、「709事件」の人権派弁護士大弾圧では、法輪功や社会のマイノリティーの弁護活動を行ったという理由で、320人が当局に連行され、その家族も嫌がらせを受けていると述べました。以前逮捕された高智晟(こうちせい)弁護士は釈放後も、当局の監視を受けているといいます。

人権弾圧を行う共産党の役人について、陳氏は、「人権弾圧を行った中国共産党の役人の罪を追及する法案がアメリカで可決されました。我々はこうした手段などあらゆる手段を使って、彼らの罪の証拠を集め、アメリカ議会やその他の機関を通じて、人権派弁護士や人権運動家を弾圧した張本人を制裁リストに入れるよう求めなければなりません。この方法は非常に有効的で、悪いことを行った者たちの資料を記録として残すことができます。中国が民主化したその日、これらの証拠をもとに彼らを裁くことができます。」

在日中国人:「人々にすぐさま真相を知らせなくてはならないと思います。」

陳氏はまた、今回の日本講演を巡って、中国政府があらゆる手段で陳氏の通訳者を脅迫し、講演を阻止しようとしたことを明らかにしました。陳氏は、国際社会は中国共産党という悪魔に付け入られぬよう気をつけ、自由と人権に関心を持ってほしいと訴えました。

 

 
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